2009年2月13日金曜日

学級閉鎖

インフルエンザが流行する時期になると、毎朝職員室の電話が鳴りっぱなしです。
子どもを休ませるという保護者からの連絡です。
私が担任したクラスでは、39人学級が24人になったこともありました。
ガランとした教室は元気な生徒たちのテンションを上げます。
もしかして学級閉鎖かな? 期待に胸が膨らむようです^^;
子どもの心情として、自分は元気で学校を堂々と休めるというのは楽しいですよね。

しかし、そうではない伝説の男がいました。
A組だけが学級閉鎖になった日。
私はB組の担任でしたが、生徒はみんな「A組だけズルイ。羨ましい。」と朝からブーブー文句を言っていました。
もちろんB組も欠席者は多いのですが、学級閉鎖になるほどの人数ではなかったのです。席はポツポツと空いています。
朝の学活で出欠状況を確認すると、どうしても数が合いません。
数ではなく生徒の顔を見ていくと、犯人が分かりました。
A組のSH君が何食わぬ顔でB組の欠席者の席に座っているのです。
最初は間違えて登校したのだと思いましたが、話を聞くと、今日はB組の一員として授業を受けるべく、ちゃんとB組の時間割で教科書等を準備してきたと言います。
学校大好き!授業もやる気満々です!!

本来ならSH君を家に帰すべきところですが、家に帰っても誰もいないというので、(確か)校長の許可をもらってB組と一緒に午前中だけ授業を受けました。
もちろん給食はしっかり食べて帰りました。
今までの教員生活で、学級閉鎖になったクラスの子が登校した例は後にも先にもこれ一回きりです(笑)

さて、このSH君。
B、C、D組があったのに、なぜB組を選んだのか?
理由は一つ。好きな女の子がB組にいたからです。
学校(授業)大好き!ではなくて、B組の○○ちゃん大好き!だったわけです。

5 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

学校大好き!はいいですね♪
クラスを選んだ理由が・・・・
微笑ましいです**

 

junchan さんのコメント...

MITIKOさんへ

訪問&コメント有り難うございます(^^)
子どもにとっての学校は勉強する所ではなく、もっともっと大きな世界なのだと思います。
学校は、夢と希望に満ち溢れた楽しい場所でなくてはなりませんね!

匿名 さんのコメント...

あり得ないほどの行動力!
何かを達成する人は恥も捨てられる人かも。
いやーそんな発想はなかったですよ~

匿名 さんのコメント...

あ、名前入れるの忘れちゃいました。
すみません。

junchan さんのコメント...

はりねずみさんへ

SH君はきっと大物になると思いますよ!
本当に前代未聞の登校劇でした。
本人は深く考えずに来たらしいですけどね(笑)
子どもの発想には驚かされます。