2008年10月4日土曜日

世紀末の詩

何年前になるでしょうか?
野島伸司さん脚本のドラマ「世紀末の詩」。
本物の愛とは何か?がテーマだったように感じていました。

その中で最近よく思い出す話があります。
盲目の美女と容姿の醜い中年男の恋物語。確か、遠山景織子さんと斉藤洋介さんが演じていたと思います。

地位も名誉もお金もない、容姿が醜い冴えない中年男。彼にあるのは、献身的な愛情と優しさだけ。
若くてキレイな盲目の美女は、そんな彼と穏やかで温かい愛を育んでいきます。
外見は全く釣り合わない二人。でも、そんなことは関係ない。大切なのは心なのだから。
この二人の愛の形こそ「本物」だとドラマは展開していきます。

しかし、手術を受け視力を手に入れた彼女は現実を見てしまいます。
鏡に映る若くて美しい自分。そして、年をとった醜い男。
本物だと思われた二人の愛は壊れます。
(残念ながら、この男が最後どうなったのか覚えていないんですが・・・)

この物語に、自分をなぞらえてしまいます。似たような経験があるからです。
もちろん私は容姿の醜い男の立場ですよ(笑)
私の姿が見えたら、相手の態度は冷たくなりました。優しい人ですから、あからさまに態度を豹変させたわけではありません。おそらく無意識に・・・でしょう。
でも、心の変化が悲しいくらい伝わってきました。

ずっと見えないままでいてくれれば良かったのに・・・って、そんなわけにはいかないですね。

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