2008年10月23日木曜日

給食指導について

先日、小学生が給食のパンを喉に詰まらせて窒息死するという事件(事故)がありました。
多くの方は「学校で何を指導しているんだ」「担任は何をやっていたんだ」などと思ったのではないでしょうか。
亡くなったお子さんのご家族にしてみれば、朝元気に学校に行った息子がまさか給食の時に死んでしまうなんて、とても信じられないと思います。

そこで、私なりに給食指導について考えてみました。

まず給食時間ですが、これは教師にとっては単なる昼食の時間ではありません。これも大事な仕事なのです。
配膳のしかた、食事のマナー、栄養について、命を食すこと、等々……様々なことを指導・教育する大切な場が給食の時間です。
小学校であれば、箸の持ち方から指導することもあるそうです。好き嫌いなく主食・おかずをバランスよく食べることやよく噛んで食べることも指導していたはずです。

ところが、児童・生徒にしてみれば、給食は一番の楽しみである「食事」の時間です。
牛乳を飲んでいるときに笑わせたり、飲む速さのタイムを競ったり、皆さんも経験があるのではないでしょうか?
その辺の楽しみ(笑い)と危険は隣り合わせ。まさに紙一重です。
食事をしながら、一緒に楽しみながらも、教師は生徒一人一人に気を配る必要があるのです。

しかし教師の立場から言わせてもらえば、給食時間は生徒の生活記録ノートにコメントを書いたり家庭学習ノートをチェックしたりする貴重な時間でもあります。
ゆっくり給食を味わって食べる時間など、我々にはありません。学校の先生はものすごく早食いです(笑)
食べる時間がなくて、昼食抜き!ということも珍しくありません。
もう一つついでに言えば、教師には昼の休憩時間がありません。(労働基準法の手前、帳簿上は45分間しっかり休んでいることになっているようですが…)
「私、今休憩時間ですから」と言って45分間校外に出て行く先生なんていませんよね? みんな仕事に追われています。

話がズレてしまいましたが、給食と教師について私見を述べてみました。
(今回の件について真相究明したいとか、誰かを批判したりするつもりは全くありません。)

亡くなられたお子さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。
そして、このような不幸な出来事が二度と起きないようにしていきたいと思います。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

こんばんは。
そうですよね・・・。
子供にとって、給食は楽しみの一つ。
その給食で、児童が亡くなるとは誰も想像してませんよね。
確かに、ふざけあったりしてますが、まさか・・・。
きっと亡くなられたお子さんも、こんなことになるとは思ってもいなかったでしょう。

junchan さんのコメント...

眞李亜さんへ

コメントありがとうございます。
報道によると、パンの早食い競争をしていたみたいですね。
本人も友達も先生も、誰もこんな結果になるとは思っていなかったはず……。
本当に痛ましいことです。